一般的に、借地と言うと土地を借りることで、使用目的が資材置き場や駐車場であっても借地と呼んでいます。
しかし、専門的にいうと、借地とは建物を所有するために土地を有償で借りることを指します。
 借地権は、登記することにより第三者に対抗することができますが、土地所有者の協力が得られない場合が多いので、地上建物の登記でも第三者に対抗することがまきます。
また、権利に対して価値を認める場合が多く、借地権が単独で取引の対象となる場合もあります。


 かつての法律では、借地権は非常に強い権利であったため、地主は一度、土地を貸してしまうとなかなかこれを取り戻すことができませんでした。法律は弱者保護の立場に立つため、地主よりも借り主の保護を重視していたのです。このため、制度としては存在していても、借地が普及することはありませんでした。
 しかし、法律が改正されると、定期借地権など新しい制度が創設されました。
この制度により、地主は一定期間土地を貸し、期間満了後には土地を返還してもらうことができるようになりました。
定期借地権の普及により、土地の流動化が図られたのです。借地権つきの物件というと、定期借地権付きの物件のように何かと面倒なものと考えてしまいがちです。
定期借地権であれば、期間経過後には必ず地主で土地を返却する必要があるため、住宅として向かないケースも出てきます。例えば子供のいる30歳の夫婦が期間50年の定期借地権付き物件を購入した場合、50年後に存命の可能性は十分にあります。子供は独立しているだろうと考えていたが、自分たちが80歳になってやむを得ず転居しなければならない事態は避けたいものです。



これに対し、旧法と呼ばれる規定により定められた借地権は期間の定めこそありますが、原則は特別な事情がない限り更新が許されているものです。
地主も簡単に追い出すこともできず、権利としては非常に強いものです。
地代はその土地の慣例によりますが信じられないくらい安いものも多くなっています。
借地権の購入価格とあわせても所有権では住むことができないような高額な土地を賃借することが可能となります。また地主が財務省(国)である場合、更新料がなく申し出により権利を買い取り所有権にすることもできます。
あまり多くはない借地権の物件ですが、狙って見るのも面白いかもしれません。